2010年6月日記


5月へ 当月へ 7月へ

2010年6月30日(水)
スイッチオン、スイッチオフ
どっちにするか迷う瞬間。
快適さを取るか電気代節約を取るか。
最終決定権はモル達にあります。奴らが暑そうにしてたらON、そうでなければOFFのまま。室温28度以上だと完璧ONです。緩やかにしかつけませんけど。人間は服の脱ぎ着や小物で対応可能ですが、モルは毛皮一枚脱げばいい〜♪ってわけにもいかないので優遇措置。

今日はおいしそうなとうもろこしが手に入ったんで、中身は人に葉と髭はモルに。もろこしの髭は甘いらしくて、みんなそうめんでもすするみたいに頬張って食べてました。
冷蔵庫の開閉音と共にモルの「餌クレ」スイッチ発動ですw

さて、いよいよあと3分で7月に突入です。
そろそろ梅雨スイッチはオフで、真夏スイッチはONかな?
2010年6月30日(水)
水無月最終戦

本日で苺ロールの出荷は終了です!!(キリッ!!)
アメリカン苺はアクが多くてキライです。硬いし。真ん中穴開いてるし。
今年の夏の流行はヨーグルト風味なのかもしれない。マンゴーヨーグルトとかハチミツヨーグルト、美味しいですよねvvv あ、マクドの新作フルーリーまだ食べてないよ!!
そうそう、先日遊びに来てくださった弓子さんからいただいたドライマンゴーの消費率がものすごくて、預かり分に手をつけないよう袋に入れて封印中。味も触感も大好き!!夢中になるほど美味しいですvvv

明日から7月。
夏、本番がやってくる・・・前にまだ梅雨が終わってないんですが、合間の晴れっぷりに真夏の恐怖が顔を覗かせて今から戦々恐々です。
日焼け止め役にたたないったらないよ!! ウォータープルーフのは肌ぎしぎしするし!!
ジリジリ日差しを遮るための日傘は去年の段階で壊された。我が家の傘破損率半端ないんです。
骨が折れるのは判るんだけど、なんで取っ手べきばきすっとばしてくるかなぁ?結果を見るのが恐すぎて高い傘が買えないんですが、結局は安物買いの銭失いなのかもしれません。

とうとう暑さに負けて去年買ったまま仕舞いこんでたミントの石鹸をおろしました。
グリーンの外見と青いミント葉の香りが部屋に広がって爽やか♪ 顔もコレで洗うと、仕事中のふとした瞬間、マスクの中でミントが香っていい気分になりますv
夏季限定品だから懐あったかいうちにストック買いに行かなきゃ。
夏用入浴料も欲しいなぁ・・・COOLバブの2個使いとかたまんないv まだメンクリもハッカ油も在庫あるし、今年の夏もヒーハー!!楽しみます♪

あいかわらずニコでボカロ曲聴きまくってるんですが、すけPのKAITOの声の伸びが素敵で好きvvv すからさんのせいで「おちゃめ機能」歌えるようになっちゃったしw

2010年6月28日(月)
ひょろひょろと
心もとない音色がスピーカーから流れる境内には、まばらではあるが夜店が出ていて、香ばしいソースの匂いや焦げた砂糖の匂いが漂ってきては鼻をくすぐる。
着慣れない浴衣姿は歩くだけでも一苦労だ。急ぎたくても小股でちょこちょこやるしかないし、おまけに熱が篭って暑いったら! 
体型を整える為に入れたタオルも腰に巻いた帯の下も背中までもが揃って汗でびっしょり濡れている。
誰が「浴衣は涼しげ」だなんて言ったんだろう。

草履の鼻緒が食い込んでるのかチリチリと足も痛む。
早く、来ればいいのに。

ぷうっと頬を膨らませたら、髪飾りがチリンと鳴った。


石段を登り切り、狛犬達の護る鳥居を潜った先、一つ目の石灯籠の前が待ち合わせ場所だった。昔々、いつも遊んでいた思い出の場所。
火を灯す為の穴の奥に手紙を隠して待ち合わせをした。
たまにどんぐりとか飴玉なんかも添えてあったりして、お返しにあたしも綺麗な石とか置いておいたんだっけ。

ここに来る前にもらった団扇を下敷きにして、灯篭の段差に浅く腰をかけた。
年に一度のお祭だというのに賑わいに乏しいのは、近所にもっと大きな神社があるからだろう。あっちの方が規模も、そして出店の類も多いのだからしょうがないっちゃしょうがない。

はやく、来てよ。
ねぇ、いつだってあんたはあたしを見つけてくれたじゃない。
いつまで一人にしておくつもり?

だんだん不安になってくる。

この町を離れて、10年。
家の都合で急に引っ越す事になって、顔をあわせてお別れを言う事もできなかったあいつと、ひょんなとこから連絡が取れたのは先週のこと。

電話越しに約束を交わして、どんな大人になったんだろうと楽しみにしてきたのに。あたしとあろうものが携帯電話を忘れてきてしまったせいで、今どこにいるのか連絡の取りようがない。

あいつ、あたしのことを見つけられるのかな。
……楽しみにしてたのってあたしだけだったのかな。

電話越しに久しぶりに盛り上がって、勢いのまま「あの場所で会おう」って約束しちゃったけど。
我に返ればあたしもあいつも、もう子供じゃないし接点もないまま過ごしてきて、会ったところで何から話せばいいんだろう。

暮れて行く空には小さな光、神殿の両脇にはちょっぴりくすんだ色の提灯が辺りを照らして。
夜店の裸電球に誘われたセミがごつごつぶつかり、迷惑顔の店主が捕まえようと四苦八苦中。
今が何時かも分からないけど、もうちょっとだけ待って来なかったら。

今日は、もう、かえろ。

しばらく草履をぶらぶらさせながら待ってたけど、結局あいつらしい人物は現れなかった。

ゆっくりと石段を下っていく。
一人ではしゃいで、浴衣まで買い込んじゃって。

ばかみたいじゃない。

どすっ。
「おっと」

驚き声と衝撃は同時に来た。
ああ、俯いたまま歩いてたから。

「ごめんなさ……」
「……リナ? リナだろ!!」

謝ろうとしたあたしの頭の上で、でっかい声があたしの名前を叫んだ。

「え?」

顔を上げると、目の前には長身の、絣紺の浴衣の男が、すっごい笑顔を浮かべて立っていた。
「ガウリイ?」
記憶よりもかなり、ずいぶん伸びた髪を一つに束ねて前に流し、青い瞳は子供の頃と同じ、澄んだ色で。

「やっぱりそうだ! すぐにリナだって判った」

久しぶりだと嬉しそうに手を握ってぶんぶか振り回す姿は、図体は育ってても中身は子供の頃のまま。

「来ないかと思って帰るとこだったんだからね!」
「すまん、ちょっと準備に手間取った」

連れ立って石段を登っていく。
さりげなくあたしの背中に手を添えてくるところなんかは、いっぱしのナイト気取り?
昔からあたしの保護者だって公言してはばからなかったものね。

「リナ」
「なに?」

鳥居をくぐると、あっちへと促されて件の灯篭の前に歩いていく。
改めて見るガウリイは、本当に髪も背も伸びていて、腕も体つきも完全に大人の男性のもので。懐かしさをかき消す広い背中が背伸びをして、くるりと振り返って。

「これ、ずっと渡しそびれてたんだ」

差し出されたのは、古ぼけた小箱。
うっすら埃の被った蓋を開くと、中には淡いセピア色に変色した紙包みが一つ。
掌の上で乾いた音を立てて開いた中から現れたのは、年を経て黒くくすんだ指輪だった。

「お前さんの誕生日に渡すつもりだったんだがな。 急に引っ越すって聞いて、慌ててこれを取りに来たせいであの日、間に合わなかったんだ」
そうだ、ギリギリまで待ってたのに、ガウリイは来なかった。
すごく悲しくて、乗せられた車の中で泣いたのを覚えてる。
「バカだよな、あの時も、それから今日も遅刻するなんてな」
苦笑いを浮かべながら自分で頭なんて叩いちゃってさ。
「……今日、遅刻した理由は?」
準備って、あたしを待たしといて、いったい何してたのよ。
「こいつと、こいつ。それからこれもだ!」
忘れもんがないか確認してたんだ。と、ガウリイはまるで手品のようにひょいひょいと、袂から髪飾りやら万年筆やら細い金の鎖やらを取り出しては、あたしの手の上に乗せてって。
「これが今年の分、だな」
一番最後に渡されたのは、半分に折られた真新しいメモ。
「今まで祝えなかった分はこれで勘弁な。それから」
もうお互い子供じゃないから、会いたいと思ったら会えるんだよな。
嬉しそうに言ってにぱっと笑ったヤツの顔と、昔のガウリイの笑顔を重ね合わせて。
あたしは、べ〜っと舌を出して言ってやった。

「あたしはまだ、これからも会うだなんて言ってないわよ?」
「え、おいっ!?」
あたしの返事が予想外だったのか、慌てふためくガウリイがおかしくておかしくて、クスクス笑いが込み上げてくる。

ああ、なんだ。
やっといつもの自分に戻ってこれた。
ガウリイは大きくなってもガウリイで、大人になってもあたしはあたしで。
「あたしを待たせた罰よ、ここでの食べ物全部おごりってことで♪」チャラにしてあげる。
10年分の贈り物を提げた巾着に仕舞いこみ、一足先に本殿に向かって歩き出す。
すぐに追いついてきたガウリイに、あたしは笑って声を掛ける。
「それいけ、ガウリイ!!」

それいけ、あたしとあんたの、新しい時間へ。



めっちゃ近くで雷が鳴って、めちゃめちゃびびったんで強制終了。
何を書きたかったかも完全に頭から飛びました(爆)

2010年6月28日(月)
お客様襲来
一昨日、実家から大量に果物が届いたのでつい、ついったーで「食べきれないから増援求むw」って叫んだら弓子さんが来て下さいました(笑)
ゆみこさんの行動力ぱねぇ!! そんでもってすっげー助かりました!! 
冷蔵庫内やっと空間できたもん。 でもまだ大物の西瓜は残ってます☆
ずーっと下娘が懐いてべったりしちゃうほど弓子さんに懐いてましたw 呼び名は「ひぐまさん」だもんなw
あれこれ喋りながらひたすらなにか食べていたような気もするんですが、逃走中観ながら作った蛇腹きゅうりを弓子さんが写真UPったり、小塚君の逃げっぷりがすごかったと叫んだり。
めっちゃ賑やかで楽しい時間を過ごせましたv
でめ家はいつでもあんな感じですが、ぜひまた遊びに来てやってくださいね♪
2010年6月26日(土)
ちこっとお知らせ
(7月3日追記、条件はお知らせページ告知を優先させます)
堪え性のない管理人からのお知らせです。
サーバ移転前ではありますが、作ったからには見て欲しいなという欲を抑えきれなくなったのでこの場で告知させていただきます。

いわゆる年齢制限つきページを作成いたしました。
アドレスなどはメールで請求していただく形となります。
(サイト内からは一切リンク張ってありません)
請求時には年齢確認(18歳以上であるかどうか)と、ハンドルネーム、リターンアドレス(メルフォだと記入していただかないと返信できません)、それと差し支えなければ拙サイトのお話で好きなものがあれば一つ教えていただければと思ってます。
あまり口うるさいことは言いたくないのですが、あまりにもマナーがなっていない場合は返信しないこともありますのでご注意下さい。

なお、メール返信に時間がかかることもありますので、請求後一週間経過しても返信がない場合はお手数ですがもう一度お問い合わせください。

追記。 あれこれ書いてますが、いきなり一行「裏みせろ」とかじゃなきゃ大丈夫ですんでw
2010年6月26日(土)
頭隠して
尻隠さず。の、実例。こちら→





えーと、えーと、えーと。


ごめん、なんかごめん。

可愛かったんでUPってみた。



あ、拍手パチポチありがとうございますvvv


ちなみにこれは茶実のお尻ですv まるっv
2010年6月25日(金)
今日の戦利品
苺ショートにチョコケーキ2種、フルーツタルトに苺ちゃん2個、更にフィナンシェ2種類で25個。これで2480円って安すぎ!!
限定店舗がオープン5周年ということで、全品30%OFF
という太っ腹企画してたんで並んで大量買いしてきました♪
ここのケーキめっちゃ好きで、フィナンシェも大好き♪ オフ会やオンリー時の差し入れにはここの商品一択!!


私が食べたのは店名ラベルのついたチョコケーキ、濃厚で美味しかったー!! 

あと、昨日借りてきたGーフォースとエヴァの劇場版観ました!! G−フォースの方はモルの食生活がありえねぇ!! 家族で見ながら総つっこみ入れまくりでした(笑)
エヴァは圧巻の一言!! 明日もう一度観るー!!
2010年6月23日(水)
来週のこと

コンテンツページにも表示してありますが、7月1日木曜日7月1日(木) 9時00分 〜 7月1日(木) 18時00分頃までサーバ移設をするそうで、その間一時的にサイトが表示されなくなったりするみたいです。
移設が無事完了してあれこれチェックが終わったら、ちょっとちみっとやらかしますのでvvv
その時は生あったかい目で見ていただけると嬉しいです。

体調はやっと回復。この時期は毎年こんな感じになってる気がします。
1時間前に開封したスナック菓子がもう湿気てふにゅってなってたw このへたれた食感も好きv

2010年6月23日(水)
週末から

めっちゃ寝てます。もう帰宅するなりバリバリ寝てます。土曜日頃から風邪っぽかったのが本格化した月曜がピークで、今はゆっくりと回復傾向なんですがとにかくひたすら眠くてたまらんです。 ああ、お布団が呼んでる……いってきます。zzzzz
あ、外すっげー雨だ。出勤までに止んでくれるといいんだけど。

2010年6月19日(土)
あっというまに
梅雨入りしちゃいましたね。
気温はともかくジメジメ湿気はパソにもモルにも大敵!という言い訳を傘にエアコン作動させましたw 今時期、大人子供問わず体調を崩すことが増えてきますので、体調管理お気をつけくださいv

拍手、メッセージをありがとうございます♪ とっても嬉しいです!!
コメント返信ですv
添い寝ラブ様v
(呼称使ってくださってありがとうございますv)
お返事と、お心遣いをありがとうございますv いただいたお言葉に甘えつつ、長編添い寝の二人はあのままだと生殺しにも程があるので、ちゃんとと最後まで動かしてあげたいです。
これからもわくわくドキドキしていただけるように頑張りますね!


拍手のみの方も、ありがとうございます!!
2010年6月16日(水)
もぞもぞのろのろ

休日を過ごしてましたw
当初はサイトいぢり続行のつもりだったんですが、だらだらしてるうちに午後になってたので大人しく用事だけ済ませて終了。


拍手、メッセージありがとうございますv とても嬉しいですv
コメント返信ですv
13、14日にメール下さった添い寝ラブな方♪
(勝手に呼称つけちゃいましたv)

13日にいただいた拍手、すっごくタイムリーだったんですよv 
実は拍手を頂いた時間、下の書いてる真っ最中だったという。
改めて、うちのお話を楽しんでくださってありがとうございますv
長編の添い寝の更新をお待ちとのことですが、正直、どこまで書くかが問題といいますか(笑)
ちょっと迷ってる部分もありまして、休止中とさせていただいています。
っていうか、添い寝シチュ書きすぎて同パターンが増えているというのも一因かもで。
下げるつもりはまったくないのですが、今すぐあの先を更新…というのは現状ちょっと厳しい感じです。
ちょこちょこリトライは試みておりますので、今しばらくお待ちいただけると嬉しいです。

2010年6月13日(日)
らぶりーぺいんv
今日もまたあいつが部屋を訪れる。
ここの所ずっとで、正直言うとたまには一人でゆっくり眠りたいものだと思うのだけど、拒絶しきるほど一人になりたいわけでもないから、結局扉を開けてしまうあたしがいる。

「いいかげん一部屋にしよーぜ」
荷物と枕を手にしたガウリイは、さらっと言うだけ言ってさっさとベッドに腰掛けてしまう。
一応今日は備え付けのソファなんてものがあるくせに、それを真っ向から無視してあたしの寝床の筈のベッドにまっしぐら。
まったく、いったいいつからこんな我が侭者になっちゃったんだか。
シングルベッドは狭い。とにかく狭い。
そりゃそうだ、シングルって名が示すとおり、これは一人用の寝具なのだから。
そこに大の大人が、それも一方はかなりいい体格をしている大人が並んで眠ろうってんだから、必然的に肌身を寄せ合い布団を分かち合うことになるわけで。
まぁこっちもある程度は慣れてきたから昔ほど恥ずかしさに顔から火を噴くとか動揺しまくってがっちがちに緊張しちゃうとか、そういう初心な時代は遠い日の花火である。なんのこっちゃ。

とにかく、今のあたしにはガウリイの隣で眠る事に関しては。
あくまで『眠る』この一点に関しては、幸いな事に既に免疫ができている。
それこそ野宿の時みたいにガウリイが起きて見張りをしている隣で無防備にも寝顔を晒してきたわけだし、今更といっちゃ今更な行為なんだけど。
だけどそれとこれとは問題が別というか、とにかく眠いのに。寝かせてほしいのに。心地よい睡眠が両手を広げてあたしの事を待っているのにっ!!
「なぁ…」
そらきた。

ぶっとい腕がぬうっと伸びてきて、あたしの腰を引き寄せにかかる。
ここまではいいのよ、うん。
ガウリイの心音を聞きながら眠ると安心できるから。
ひっついてるところから伝わる体温と、ガウリイの匂いが鼻をくすぐり、息を吸い込むたびにあたしの中に染み渡って、無条件の満足と安らぎを与えてくれる。
彼と眠れば一々夜襲の心配をしなくていいってのも大きいし。
状況によっては防具をつけたまま眠らざるをえないこともあるあたし達だからこそ、こんな風に脱力して安心してぬくぬく柔らかな布団に包まれて眠れる幸福をイヤというほど知っているわけなんだけどっ!!

「どこまでしてもいいんだ?」って、音量を抑えた低い声があたしの耳元で囁かれる。
「どこまでもなにも、あたしほんっとにねむいの。おねがいだからねかせてよ……あした、その分かまってあげるから・・・
たぶん
朦朧としてくる頭を動かし、でもとっとと眠ってしまいたいあたしの呟きを聞いても、なおガウリイは自分をかまえとちょっかいをかけてくる。
髪を引っ張ったりほっぺ突いてきたり脇腹に手を伸ばしてきたり。決定的に目の覚めるような行為じゃないのが余計に腹が立つんだけど、今日はあんたの相手をするにはねむすぎる・・・ほんっとに、あたし、ねたいんだってば。
おちつかなくてうった寝返りで、ガウリイと向かい合う体勢になった。
ぼわぼわぼける目が映したのは、パジャマの合わせ目から覗く滑らかな肌。
そしてその上には、薄い皮膚を押し上げて上下に動く……。
ん、望みどおりにしてやろーじゃない。
あむっ。かみっ!じゅうっ!!
「おあっ!? り、りな!?」
……ぷはっ。
「ほーら、痛いでしょ? あたしだって感じるでしょ? ふぁ、らから、もう、ねかせて?」
欠伸交じりの最後通牒をつきつけて、あたしは今度こそ本気で寝るために目をとじる。
「……お前なぁ。 それ、意味わかって……っんの…………」
あー、ガウリイのこえがとおくなる。
なんだかゆらゆらゆれてるみたいできもちいー。
「ぅ、らぅりー、おやふみぃ〜」
いらぬちょっかいが止まったおかげで、あたしは至極リラックスしたまま眠りの海に溶け込んだのである。




「ったく。 よくこういうこと思いつくよなぁ」
噛まれた喉がひりひり痛む。
どうなったのか確かめようと指で探ると、しっとり濡れた感触と、ややへこんだ痕がある。
一番深いところを探ると、チクリとした痛みと一緒に僅かなぬめり。
目をやった人差し指の先端に、淡い赤色が滲んでいた。。
たぶんリナの八重歯が当たったところだろう。
たしかにリナのチャームポイントの一つだが、まさかこういう使い方もあるとはなぁ。
「まぁ、たしかにリナを感じ続けらるっちゃあ、られるよなぁ」
柔らかな唇の感触と濡れた舌、そして吸い付かれ、舐められる快感。そして噛みつくことで持続する痛みを残し置き土産にして。
まったく、この嬢ちゃんはあなどれない。

よっぽど眠かったのだろう。先ほどまでのむずかりようが嘘のように、穏やかな寝顔と寝息を洩らすリナの横顔はあどけなく。
さっきまでの意地悪の分だけ、悪い事をしたかと反省しきり。
だけどな、やっぱり眠る前にはじゃれあいが欲しい。ま、これはオレの我が侭だけどな。
無防備に総てを曝け出せる相手がいるってのは、貴重で希少で心底幸せってことなんだぞ。


「りーな」
声を出せば喉の傷がちくりと痛む。
不快な痛みも、君がつけたものなら甘く痺れる感覚になる。
恋人の証、すいーとぺいん。






はいっ!! おつきあいありがとうございました!!
ふと「すいーと・ぺいん」って言葉が脳みそに沸いたのがいけないんです!
では、おやすみなさいませ〜♪

拍手、めっせーじありがとうございます!!
すっごく嬉しいです!! こんな添い寝はありですか?
2010年6月13日(日)
あたまがすぽんじー

えーと、それはさておいて。
短いお話ページを更新しました。 ほぼこの日記ページからの転載ですが。
今年はあまり更新できてないよなぁ…とうっかり油断してました。 日記SSS多すぎ。
とくに4月のすからさん事件後、一気に数が増えちゃってまぁ、自分でもびっくりでした。
今後はもうちょい頑張ろうと思います。特に長いお話の続き!!
では、一端寝てきます。せっかくの休みなのに朝からでかけなくてならないのです…泣ける。


帰宅後あれこれごちゃごちゃやってます。
いままでずっとビルダーさんにおんぶに抱っこできたツケがこんなところに。
いいかげんこれはタグ打ちを覚えなさいってことでしょうか。
あれこれ実験中につき、たまーに妙なページが表示されるかもですが、どうか笑って見逃してくださいますよう。

2010年6月9日(水)
ちょとまてくださーい!!(たどたどしい日本語で)

久しぶりにビルダー内のファイルを整理し始めたら、どんどん深みに嵌っていく罠が待ち受けてました。これはもう毎晩ちょこちょこやってくしかないよね。
メインはいただきものと日記再編集やら出戻ってきたのの再掲載だし、そんなに手はかからないよねー♪って、甘く見ていた自分がアホでした。
修正を!修正かけたくてしょうがないっ!! 
出戻り分は当時の時点で納得いくまで手を入れていたからいいものの、日記のはほら、即投下ですし。ページ作ってコピペして、さて行間開けるか〜ってやってると。あれ?って調子です。
土日ぐらいまでにはなんとかしたいものです。
あ、ファイル名とかもこの機会に変更する可能性がありますので、できるだけブックマークはindexページかコンテンツページにお願いします。

拍手にポチポチっとクリック、ありがとうございます!!

美空さん>
お疲れ様メッセージありがとうvvv  
約束は忘れないですよ〜♪ 可能な限りw<マテ

2010年6月8日(火)
拍手返信させてくださいっ!!
というわけで、やっとお返事できるようになりました!!
ではさっそく!!

5月20日 
明夜さん>
リンク貼り返しありがとうございます!!
明夜さんのますますのご活躍を楽しみに、ブログにも倉庫の方にもしっかり通いつめさせていただきます♪
私ももっとお話書き精進しますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします!!
チャットでお会いできたの、めっちゃ嬉しくて緊張しましたv 
またぜひご一緒させて下さいね♪


5月27日
美空さん>ミツ回復祈願の拍手連打、ありがとうございました!!
原稿の事も合わせてご心配をおかけいたしました。
美空さんのお心遣いに焦る気持ちを落ち着かせることができましたv
そうそう、あの約束は忘れておりませんので、準備ができましたらご連絡させていただきますねv

11:48 ミツちゃん早く良くなりますように…の方
ミツへのお見舞いメッセージをありがとうございました!!
おかげさまで奴はすっかり元気になりました。 今は…(ちらと小屋を見る)牧草食べて満足したのか、目を見開いたまま寝ています♪
モルブログの方に詳細を載せてありますので、良かったら覗いてみてやってください。


5月29日の無記名さん
できたらどなたなのか分かるヒントとか下さいっ!! 
私めっちゃ察し悪いから、ドキドキしっぱなしになるじゃないですか(笑)
んと、お篭り一週間の内訳全部が全部○りっぱなしってわけではないですよw まったり寄り添ったりお喋りしたりと、二人きりの時間を過ごしたってことで(この内容を妄想するとまた楽しかったりv)
拍手SS全部にコメントいただいたの初めてですよ!!
すごく嬉しかったです!!そんなあなたが大好きです!!(ぎゅっv)
 また折をみて隙を見て何か投下しておきますね!!


いただくお言葉の一つ一つが嬉しくてありがたいです!!
拍手ぱちぱちの方も、たくさんたくさんクリックありがとうございました!!

2010年6月8日(火)
一応脱稿v
致しました。 これより通常運転に戻ります。
一応あとは規定に沿ってやれているかの判定待ち。ドキドキします。
ワード欲しいなーとかそこはかとなく思うのですが、新たに導入するには使用頻度高くない罠。 使い方が分かっていればネカフェでいけそうだけどw
2010年6月7日(月)
浮上準備

とりあえず長くなりすぎていた日記を月別に分けました。
日記に投下したSSSは明日辺り纏めて短いお話かジャンクページにつっこみます。
しばらくぶりに整頓を始めると全然終りが見えない気がしてしょうがないです。

2010年6月7日(月)
ばとーん
Don't touch すからさんから回ってきました10人バトン。(正式名称知らず)
答えられるところはとにかく全部埋めてみた。
けど、このバトンを答えていない10人をコンプリートすることはもはや不可能なので、謹んで罰ゲームも受けさせていただきます。

<ルール>
●指定された方は、必ずやってください。お友達バトンなので。
●誰に渡すか10人決めてください。
>回っていないお友達は存在していますが、上記の通り10名コンプリ不能なので諦めてアンカーで。設問上、10人を思い浮かべて回答する場面では日頃お付き合いのある皆様を思い浮かべて答えていきます。

▼回された方は3日以内に回答すること。
これはクリア。翌日の日付で回答してますw

▼嘘偽りなく答えること。  
▼アンカー禁止。
▼回した人は回された方がルールを守っているか確認に回ること。
▼ 守っていない場合は罰ゲームを考えてやらせること。
▼罰ゲーム

初恋話を2次元と3次元両サイド自白

>これは一番最後に。

▼10 人の共通点は?
ガウリナしてたりスレイヤーズラブだったりするところ。

▼この10人と今後どうしていきたい?
願っても良いのであれば、今後とも親しくお付き合いさせていただきたいです。

▼10人は自分のことどう思ってる?
乳を触るなとか、つつくなとか、ああ、魚だよなーとか?
存在自体をうざがられてなければ良いな。


▼10 人のいいところは?
人生を謳歌していらっしゃるところ。
みんな心が広い、愛が深い、そして情に溢れてる!!


▼10人との出会いは?
スレイヤーズが総ての始まり。あとすからさんち。

▼ ステータス
[職業]
 ダメ母兼モルの下僕。
[装備] 
牧草とミントタブレット
[性格] 
基本はボケ。初対面ではフレンドリーだが二度目以降に人見知り発動。
気を使える人になりたくて全然なれていやしない生魚。

[口癖] 
う〜ん、なんだろう。
[ペット] 
モルモット4頭。
[靴のサイズ]
24・5 3E これ旦那と同サイズだったりw


▼好きなこと
[色] 
青系、緑系の透明感のある色、黒、グレー。たまに黄色。
[番号]
 3
[飲み物] 
無糖炭酸水。コーヒー、紅茶もストレート、ブラックで。
[本] 
スレイヤーズなど神坂先生の本全般、西尾維新、京極夏彦、宮部みゆき(江戸もの限定) 漫画だとTONO、西炯子、樹るう。胡桃ちの・・・etc(敬称略)
[花] 
パンジー、桜、木蓮、薔薇、オジギソウなど。
育てるときは手のかからないのが好きです。


▼質問
[髪染めてる?] 
今は染めてません。
[髪の毛巻いてる?] 
伸ばしっぱなしのストレート
[タトゥーしてる?] 
してないです。
[ピアス開けてる?] 
開けてません。痛くないのなら開けてみたいですが。
[お酒飲む?] 
まれに。チューハイ1/2缶で酔えます。
[ジェットコースター好き?] 
苦手です。高所恐怖症かつ心配性なので、いつ事故るかと思うととても乗れない。
[どこに引っ越し出来たらな〜って思う?] 
思いません。地元が一番。
[掃除好き?] 
それなりに。
[丸字?どんな筆記?] 
丸くは無い。やや右上がりかも
[ウェブカメラ持ってる?] 
昔は持ってた。今はない
[運転の仕方知ってる?] 
自転車ならばなんとか。
[携帯何?] 
AUのG’z One(一世代前の奴)
[コンピューターから離れられる?] 
2日までなら
[嘘ついたことある?] 
ぼちぼち
[誰かを愛したことある?] 
現在も愛してます。(対象はご勘弁を)
[友達とキスしたことある?] 
ないです。代わりに乳触るw
[浮気したことある?] 
ない・・・と思います。
[何かを盗んだことある?]
心当たりはありません。
 [拳銃を手にしたことある?] 
昔懐かし銀玉鉄砲ならw

▼今現在
[今着てる服] 
タンクトップ
[今のムード] 
眠くてふわふわ。けだるいっぽい
[今のにおい] 
ラッ臭w
[今の髪型] 
後ろで一つ縛り。垂れた前髪が右目隠してます。
[今やりたいこと] 
布団に包まって寝るか、原稿完全脱稿
[今聞いてるCD] 
何も聴いていません
[一番最近読んだ本] 
エロ本。(えーと、コミックシグマのvol45)
[一番最近見た映画] 
DVDでもよければサマーウォーズ
[一番最後に食べたもの] 
空さんちでご馳走になったニラタマとマーボー豆腐
[一番最後に電話で話した人] 
春日野空さん
[ドラッグを使ったことは?] 
麻薬って意味ならないです。
[惑星ゼーベスにも人類がいると思う?] 
まずそれはどこ・・・!?
[初恋覚えてる?] 
小学校の頃、同級生に
[まだ好き?] 
顔も思い出せません
[新聞読む?] 
読みます。三面記事と家庭欄の人生相談が面白い。
[ゲイやレズの友達いる?] 
いません。
[奇跡を信じる?]
 うーん。あると思えばある。ないと思えばない。
[成績良い?] 
好き教科は良かった。キライ教科はどん底だった。
[帽子被る?] 
日焼けを避けられそうに無い場合のみ。
[自己嫌悪する?]
 しょっちゅうしてる。けれどその後に生かせてもない。
[何かに依存してる?] 
旦那とPC。
[何か集めてる?] 
特になし
[身近に感じられる友達いる?] 
自分がそう思っている人はいます。
[自分の字好き?] 
キライです。手書きで10文字書くくらいならPCで5000文字打てって言われるほうがいいです。
[一目惚れって信じる?] 
ものに関してはある。人に関してはない。
[ビビビ!を信じる?] 
信じるも何も、ビビビ=ネズミ男のビンタ音(違)
素敵なガウリナに巡りあった時には感じますね、強烈に。


▼ 自分のこと
[よく物思いにふける?] 
しょうもないことをうだうだと。
[自分は性格悪い?] 
悪いもあるけど、それ以上にメンドクサイ性格してる。
[シャイ?] 
多少。基本男の人全般苦手。
[よくしゃべる?] 
話してもよい雰囲気であれば。
[疲れた?] 
多少は。

さてと、ここからは罰ゲームのお時間です。
10人の友人を上げられなかったので、謹んで受けさせていただきます。

お題。
2次元と3次元の初恋話両サイド自白。
2次元→たぶん聖闘士星矢に登場したアンドロメダか白鳥座。
優しげかつ、クールな人に憧れたです。その後どういうわけかBLに嵌り、事もあろうに不死鳥×アンドロメダに目覚める。以降10年はすっぱりどっぷりいろんなカップリングでBLしてましたw 覚えているCPを羅列すると、魔天道のフィラ×ミカエル、ぴーひょろ一家の長男×次男、トルーパーの征×当、幽白の蔵×飛、魔王伝の医者×黒いせんべい屋、ヒカ碁の明×ヒカ。伏せないと絶対書けない
稲松松稲(脱線しまくった)

3次元→バトン内でもあったように、小学校の頃の同級生。
片思い暦がえーと、6年w けっこう一途でした。
見ているだけで幸せで、直接話をしたり遊びに行きたいとかはあまり思わず。
とにかく緊張するので見て楽しむ派。
今更ながら、どうして現在自分が既婚でいられるのかが不思議でなりませぬw


こんな感じで真正直に答えてみましたが。
んなガチ回答期待してなかったわぁぁぁ!!って方、ご愁傷様でしたw
2010年6月6日(日)
バカがバカして化かしたバカで
ありとあらゆる、思いつく限りの攻撃魔法を唱えてあいつに叩き込む。
周囲の被害なんて考える余裕などなかった。
ひたすら奴が完全に沈黙するまで、一切攻撃の手を休めたつもりは無かったのに、
どうして奴は無傷なのか理解に苦しみまくる、あぅ。
どっかで噂の逃げの曲識じゃないけど、ここはとにかく逃げの一手、これしかない!!

大体、非常識すぎる体力してるのが全部悪いっ!!
人の良さそうな顔で近づいてきて、あっけらかんと光の剣なんか持ってちゃって、
なおかつあたしの事を全力でまもってくれちゃったりなんかするから!!

す、好きになっちゃったじゃないかぁあぁあぁっ!!!!!!

なによなによ、ちょっとシルフィールに頼まれたからって買い物についてったりするくせに!!
酔っ払ったナーガにしなだれかかられて赤くなってたくせにっ!!
間合いを取ったりステップを駆使してフェイントかましてして、
あげく飛行呪文で空まで飛んで逃げてるのに、なんでそんなにしつこくしつこくしつこくしつこくっ!! 
そんなに必死におっかけてくるのよおっっっ!!!!!

あたしはてんでお子様で、胸も色気もないって散々言ってたくせにっ!!!!!

いぢけた気持ちは自分でもコントロールできやしない。
……あたし、こんなじゃなかったのに。

何もない草原に着地して、そのままアテもなくぶらついていると、後ろから制止の声が掛かった。
「……っ、オレ、なんか、した、か?」
ぜえはぁ、肩で息をしてるような、そんな声で、なんかしたかもクソもないわよ!!
あたしよりよっぽど大人の癖して、なにもわかっちゃいないんだから性質が悪いったら。
さっきのは年頃の乙女なら頬を染めて逃げるようなシチュエーションだったって気づけぇぇぇ!!!!!
いきなりのお姫様抱っことか、おでこをひっつけて熱測ったりとか、心配だから今日は一緒に寝ようとかっ!!
バカじゃない!? ありえないっ!! 
あんた、そんなことあの二人には絶対やらないくせに!!

どこまであたしをお子様扱いすれば気が済むんだろ、この男わっ!!
「わかんないんなら追っかけてくんなぁぁぁ!!!!! 
こういう時は黙って遠くから見守っててくれればいいの!!
だからシルフィールだってナーガだって追っかけてこないでしょーがっ!!」
完全なる八つ当たりだ。
湧き上がるまま怒鳴り散らす言葉に自分で傷ついてちゃ、みんなにお子様って言われてもしかたない。
「……そう言われてもなぁ。 お前さんが怒ったのは明らかにオレのせいだろ?
なら、ちゃんと責任を取らんと」
困った声が背中にぶつかって消えていく。
「んな責任感いらない。 しばらくそっとしておいてくれたら気が済むんだから、帰ってよ」
顔も見たくないし、声だって聞きたくない。
今ガウリイの顔を見ちゃったら、あたし。
あたし、ぜったい、また……。
「責任ってのがイヤだってんなら、訂正する」
ぬうっと伸びてきた両腕が、あたしの前で交差して。
ずっしりと重い何かがあたしの右肩に乗っかった。
「            」

耳元で柔らかく囁かれた彼の言葉に、あたしは全身を緊張させることしかできなくて。
結局傷だらけのガウリイに抱っこされて町まで戻ったとだけ、言っておく。


締め切り間際になにやってんだろ、自分。
タイトルはアホ過ぎる自分に向けた言葉です、なむ。

あ、いちおつばさリナ的な感じで。
2010年6月5日(土)
不貞寝
とっ散らかったままなのに…とキャベツを枕に眠るテンさん。
モルは目を開いたまま寝るので、狸寝入りなのかわかんないけど。

もうちょっとだけ潜ってます。

もうちょっとだけ沈んでます。

クジラの彼曰く、潜水艦は潜ってるんだ!!沈むなんて縁起でもない!!ですがw

きちんと浮上できる日が待ち遠しいです。

拍手、メッセージ、ありがとうございます。
ほんとにありがとうございます。
浮上したらお返事必ずしますのでっ!!
2010年6月2日(水)
脱線中
おはよう、こんにちは、こんばんは。
また会ったね、奇遇だね、今度食事にでも。
関係を繋ぐ言葉は沢山ある。
けれど、別れの言葉ともなると数はかなり限られてくる。
もっとも代表的なもの、さようなら。
この、たった5文字で総てが終わる。
バイバイでもじゃあねでもなく、ごきげんようでももう会わないでもなく。
最も短い単語で関係をぶった切る、代表的な言葉。


あたしは今まで何度この言葉を使っただろう。
旅の道中いろんな人と出会い別れを繰り返しては来たけれど、あまり使ってはいなかったはず。
それじゃあ、また。の後には、言葉にしない『会いましょう』が含まれる。
だけど、さようならにはそれがない。
未来への希望をばっさり断ち切る究極の言葉だから。

コトン、コトン。
乾いた木の床に響く音。
松葉杖が、ぶつかる音。
コトン、コトン、コトン。
使い慣れない松葉杖を持て余しているのが分かってしまう。
ゆっくりと近づいてくる人は、右半身に大怪我を負ってる。
ギプスと包帯、消毒薬の匂いがツンと鼻につく。僅かに混じる血の臭いも。
顔を見てしまったら決心が鈍る。
声を聞いてしまったら心が揺らぐ。
温もりを感じてしまったら、もう、言えなくなってしまう。

だから、あたしは。




思いつめた様子のリナが、何かをしているのは分かっていた。
それが別れ支度だということも、何となく分かっていた。
一緒にいても幸せになれないの。
熱と痛みで朦朧とした意識の中、確かに聞いたリナの嘆き。
窓の外を一心に見つめるふりをしながら、内実オレを気にしているのが手に取るように分かる。
今は思うように動けないけれど。
この怪我が治ったら、どんな手を使ったってまた隣を歩くと決めているから。
だから、最初から別れるだのなんだのと考えるだけ無駄だと言ってやりたい。
「なぁ、リンゴ剥いてくれないか?」
なんでもない風に声を掛けると、小さな背中がピクッと動いた。
振り返るリナの表情はあえて見ないまま。
近づいて。
手を伸ばして。
抱き寄せて。
力いっぱい抱きしめた。

「ガウリイ!!」
慌てた声が傷に響いてジクジク痛むが、そんなのは大した事じゃない。
こんな痛み、耐えればいい。だろ?
いつか癒える傷ならば、一時の苦痛に耐えることは苦にならない。
だけどな、お前さんと別れることになったら、生涯消えない苦痛になるって判ってくれよ。
腕の中で、小さな溜息が一つ聞こえて。
ゆっくりと顔を上げたリナは、泣き笑いみたいな表情を浮かべていた。
「もうちょっと待たせちまうけど」待っててくれよ、と、髪を撫でて口付けを落とす。
「明日には魔法医が到着するんだから、心配なんてしてないわよ」
強がった口ぶりと裏腹の、服を掴んだ震える手。
この手をとり続ける喜びを、きっと彼女だって理解しきれはしないだろうが。
オレにとっての生きる糧は、まぎれもなく彼女自身なんだと証明してみせるさ。

さようなら。
そう告げられても認めなければいい話。
また会ったな。
笑って、オレは何度でもお前さんに会いに行く。

原稿やりながら脱線した。
にゃるら!!