2011年11月〜12月の日記です。

9-10月 当月に 1−4月

2011年12月25日(日)
メリークリスマスに滑り込むぜw
そんな感じで、日記だけでも更新しようとビルダーさんに起動願った次第です。
残業ばかりの一週間を終えてようやくもらえたお休みに、寝て、寝て、1諭吉分の鶏唐揚げやらお菓子にパンを買い込んで、珍しく家族全員揃ってのクリスマスを満喫しました。相方さんともすれ違い生活に近くなってたりで、本気で数ヶ月ぶりの全員お休みという貴重な日で(自分的に大事なことなので2回言いましたw)昔録り貯めたハレグゥみて、ウサビッチ見て、だらだらとコタツに集って食っちゃ寝ー。あ、ケーキはまだちょっと残ってる(汗)
ご一緒にモル’Sにもさっぱりしてもらおうとお風呂に入っていただいて、風邪ひかせちゃダメだからという名目で暖房入れて。(流石に室温10℃はダメだ→今20℃)
来年はどうなるんだろうなーなんて、ぼんやりと考えてみたりもしています。
実はそろそろ本腰を入れねばならないものが2つあったりするので、年末年始のお休み中になんとか形をつけたいなーとか、一回位更新かけたいなーとか、思うだけは思ってたりもします。
さて、クリスマスも残すところあと13分。
明日からはお正月へのカウントダウンの始まりでしてよw

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2011年12月19日(月)
クリスマス=一年中最大の修羅場
というわけで、どうか色々ご了承いただけますようお願いいたします。
自宅用のケーキは注文済ませたし、チキンは当日だとセールやるはずなので足を伸ばして買いに行くつもり。てか、そのくらいのお楽しみがなかったらぐったりするだけのクリスマスになるんだもの。いーじゃないかー!!
職場の角に積まれ、増減を繰り返す栄養ドリンク類を眺めつつちょっくら頑張ってまいります!


でもね、一応今年は年末年始で4日もお休みもらえたんですよ!ちょっと快挙!!あとは風邪引きとか寝込むような事態を引き起こさないように気をつけるだけ!!
2011年12月11日(日)
師走がやってまいりました

気づけば既に12月も中旬に突入しているという(汗)
ツイッターではぼちぼち呟いてたりしているんですが、相変わらずガウリナ関係ないネタばっかりなので、見なくてもまったく問題はありませぬ。
サイトでの更新ではないんですが、Pixivの方に何番煎じになろうかという同衾ネタをあげてます。良かったら覗いてみてやってください。あちらには日記にSSS投下するより書く方も読んでくださる方も楽かもーと投稿している次第です。あとタイバニ小説読みに行くからそのついでに。あ、鱗むしらないでw
今月は、(も、ですね)きっとまともな更新は出来ないと思います。
結局はマイペースにしか生きられない管理人です。ごめんなさい。

拍手ボタンにポチッとクリック&メッセージ、ありがとうございます! 拙サイトに足をお運びいただきましてとても嬉しいですv

12月3日の方
ハロウィンの夜に投下した小話(Pixiv用タイトル「一切れのごちそう」)を読んでのメッセージをありがとうございました♪ あげてくださったタイトルの漫画、時間を見つけて手に取ってみようと思います。



夜に追記。
短いお話部屋に10月日記分のSSを移動しました。少々だけ加筆したり修正したりしています。
やっとこさ10月分を移動させられました♪

2011年11月28日(月)
ちょっと待って、時間経つのが速すぎる!
なんつーか、一週間って気づいたら終わってませんか?
時間泥棒というよりも時間怪盗って位鮮やかに色々盗まれまくっている気がします。
しかもこのまま年末に向けて忙しさ増し増し、色々こなぁぁぁぁぁゆきぃぃぃぃぃ!な感じです。
一応ポメラさんに遊んでもらってはいるんですが、まだ完成に到るものはなく。コタツに入りながら打てるのは嬉しいけどとにかく寝オチ率も半端ないw
お陰でさっきまで朝風呂&夜明け前のコーヒー@いたって健全バージョンですよ。
中途半端な時間に起きちゃったのでこうして日記も書けるわけですがw

こんな感じでダラダラのんびり運営な拙サイトですが、どうぞお見捨てなきようお願いいたします(平伏)

拍手にポチクリ、ありがとうございます! 
2011年11月22日(火)
良い夫婦の日!
語呂合わせって素敵だなぁと思ううちの一つです。今日の日付は。
さて、少々間隔が空いてしまった日記ですが、ちょっと身辺どたばたとしていたのでってことで。
この一週間はちょっと自分的には事件の連続だったように思います。他人に対して本気で怒りで頭に血が昇ったのってたぶん10年単位振り位に久しぶりだったw あれだ、本質的には血の気が多いのを何重にも猫被って被って被り続けてた結果、今まで家族以外にはやらかさなかっただけなんだろうなと。自分の事はいいけど、理不尽な理由で身内をやられたら幾らでも戦えるものですわw 
でもま、平穏なのが一番なので、残り少ない今年がどうか穏やかでありますようにと願わずにはいられません。

先日手元に届いたスレすま5の後書きに、ドラマガでの連載はひとまず終了。という文面を見つけて驚いたのと同時に、無理に紙面連載せず全編書き下ろしでもいいなぁ。とも思いました。基本文庫待ち派だからというのもありますし、スレすまがドラマガの中でもちょっと浮いている気がしていたもので。(私はスレイ特集やスレのおまけがある時のみ本誌購入派) 電子書籍はいやだけど、紙媒体で出してくれるなら初版を予約して購入するから問題ない。アビスゲートの続きも非常に楽しみにしているのですが、扱っている題材的に難しいのかな、とも(や、私の勝手な思い込みですが)。
とにもかくにも、新作発表が来る日を楽しみに待つことにします。
そうそう、今お絵かきBBSの版権お題が「スレイヤーズ」なんですよ! 素敵絵師様方の作品を拝める貴重な機会ですので、ぜひ覗きに行ってみてはいかがでしょうか。

今日は仕事終わりに本屋さんにGO! 鬼灯の冷徹3巻が出るのです。めっちゃ面白くて激お勧めです!!

拍手にポチクリ&メッセージ、ありがとうございます!!

返信不要にしてくださっていましたが、一言だけ!
メッセージをいただけてとても嬉しかったです!優しいお心遣いにも感謝します♪
2011年11月13日(日)
YES,サイハイ!
某方様方に素敵なサイハイイラストを堪能させていただいたので書いてみました。いや、便乗して書かせていただきました!




こっそりと買い求めたのは高価な品だった。
事前に注文を入れ、熟練の職人の手で編み上げられた世界にたった一つの品。
紙袋に入ったそれを大事そうに胸の前で抱えて、リナはは足取りも軽く自室へと戻ってきた。
ひとまずそれを机の上に置いて、装備を解いて湯浴みに向かう。
その品を引き取りに出かけた際にちょっとした騒ぎに巻き込まれた所為でどうにも自分が埃っぽく感じたからだ。
彼のフェティシズムを満足させるだろう品を身につけるには、それなりに身支度を調えたい。


浴場で全身綺麗さっぱり洗い清めて部屋に戻ると、濡れ髪を乾かす手もそこそこに、リナは荷物袋の中を引っ掻き回した。
無事に目当ての品を取り出すと湿気たバスローブを脱ぎ捨てて、掌に握った容器の蓋を開く。
揃えた指で掬い上げたのはとろりとした半透明のジェル。
ほんのり花々の香り薫るそれを肌の上に滑らせて、じっくりと両手を使って伸ばし、肌に馴染ませて。
「ん、っ」
一糸纏わぬまま白い肌を淡く上気させて行うマッサージ、総ては甘い期待膨らむ一夜の為に。
自らを最高のコンディションに仕上げる為に、時間をかけて丁寧に磨き上げていく。

隣室は未だ静かなままだ。
単独で依頼を受けて朝から空っぽの部屋は寒々しいに違いない。
「ガウリイ、早く帰ってこないかな」
カリリと親指の爪を噛むと、舌先に刺さるジェルの味。
甘くて、それでいてほんのりと苦い。
まるでガウリイとの恋愛のような。
「いつからあたしはこーんな女になっちゃったんだろね」
リナは首を傾げてクツクツと笑った。
自由奔放天衣無縫、ずっと自分がやりたい事をやってきたこのあたし自らあれやこれやとお膳立てしちゃうだなんて、ほんと、すっごい果報者よ?なんて。

じっくりと手入れしたお陰で、長旅に慣れた足先も柔らかくなった。
そこに荒れ一つ見当たらないことに満足して、ようやっと例の品を身につける気になったリナが紙袋から取り出したのは、一組の薄い布。
細長い袋状になったそれを一枚、慎重に手繰って爪先を突っ込み、力を加減しながら引き上げていく。
緩くもなくきつくもない、肌の一部になったように脚を覆っていくのは漆黒の中に浮かぶ光沢が美しい絹の靴下。
太ももの半ばまでを覆い隠す、世間で言うところのサイハイソックスと呼ばれる品だ。
「喜んでくれると良いんだけど」
そろりと人差し指でつるつるとした生地をなぞりながら、ガウリイの帰りを待ちわびる。
じれったくて胸がざわめくような時間さえも愛しくて、リナはドキドキと高鳴る胸を押さえ、頭から毛布を被った。





近づいてくる足音に反応してひょっこりと飛び起きた。
いつの間にか眠っていたらしい。
ぬくい毛布を素肌に巻きつけて、リナはそろりと足音を忍ばせて扉に近づく。
きっと彼はまっすぐこちらに来てくれる、そんな予感があったから。

コンコン。
遠慮がちに叩かれた扉に笑んで「誰?」と声を掛ける。
感じる気配はガウリイのものだが、万が一という事もある。
「入れてくれるか?」
遅くにすまんな。と、詫びる声が聞こえた途端、ほうっと胸の奥が熱くなった。
「お疲れ様」
きぃ……。
小さな軋みをあげる扉の向こうに、待ちわびた愛しい人の姿が見えた。
手だけを出して招き入れれば、安堵した呼気を洩らして室内に踏み込む恋人の手を捕まえて、そのまま自分の肩に導いて。
「リナ?」
誘う行為にまだ慣れないリナの精一杯の勇気でもって、逞しい胸板に身を寄せる。
まっすぐに顔を見られなくて鎖骨辺りをチラ見するのが精々だ。
「あの、ね。その、あたし」
ガウリイに喜んでもらえるかな、って。
ええい、ままよ!と、土壇場の度胸ではらりと毛布を手放して、あられもない姿を彼の前に曝け出せば、自分を抱く男から噴出すような欲に中てられて目が眩み、内側から痺れるような感覚に全身を貫かれて膝から崩れ落ちそうになった。
「おっと」
そんなリナを軽々掬い上げると、嬉しそうにキスをくれながらベッドへと向かうガウリイ。
その瞳の中に爛々とした輝きを見て、今夜は眠れないんだろうな。なんて、これから行われるコトへの羞恥と期待に、リナは小さく喉を鳴らした。



ちっぱいも好きだがリナの脚が大好き!なガウリイさんという設定で!







お昼時なので中途半端で投げたのも投下しときます。


酷い雨が降り注ぎ、ぐたぐたとぬかるむ最悪な足場を踏みしめながらオレは慎重に獣道ともいえぬ山中を彷徨っていた。
背中にはぐったりと力の抜けた相棒が乗っかっている。
自分だけならどうとでもなる、道に迷ったからといってわざわざ雨に打たれてまで動き回るようなまねなどしない。だが、今は一刻を争う状況だ。

リナが意識を失って既に半刻が経っている。
泥濘に脚を取られたリナがバランスを崩して、ろくな受身も取れないまま倒木にぶつかり、そのまま倒れちまった。
手足の傷も心配だったが、一番問題なのは彼女が目覚めない、その一点にある。
下手をすれば急所である眉間を打ちつけた可能性もある、実際に額が赤くなっているんだ。
「ばかなことを言わなきゃよかった」
ぶらぶらと胸の前で揺れる細い腕、グローブに包まれた白い手は力なく開かれたままだ。
グッと身体を揺さぶって、ずり落ちそうになる身体を持ち上げる。
軽くて、柔らかい。
ゴツゴツとぶつかり、こすれあうショルダーガードの感触。
連続した衝撃にも目覚める気配を見せないで、背中で脱力しているリナ。
無防備な身体、未だ誰のものでもない清らかな身体。
曖昧な関係に焦れたがために、一方的な感情をぶつけた愚かな男のせいでこんなことになっちまった。
「オレの戯言なんか忘れてくれて良いから、頼むから」
目を覚ましてくれ。
それだけを祈りながら、ガウリイはひたすらに麓を目指して歩き続けた。



夕暮れを迎える頃、ようやく遠くに人口の明かりを見つけた瞬間、ガウリイは声を上げた。
「リナ!もう大丈夫だぞ!!」
しかしガウリイの叫びにも反応はなく、リナはぐったりとしたままピクリとも動かない。
小さく緩んだ唇からは規則的な呼吸音が聞こえはするが、言い換えればそれだけでしかない。
「…リナ、すぐに休ませてやるからな」
ぽつりと呟きを落とすと、長時間山野を駆けずり回ったが為に萎えそうになる両足に力を込める。
ようやく人の手が入っているのだろう舗装された道に出れば、あとは残る力総てを振り絞るだけだ。
ばしゃりと水飛沫をあげて、ガウリイはまっすぐに明かりを目指して駆け出しだ。


辿り着いたのは、随分と年季の入った建物だった。
周囲に他の建物などは見えず、軒先には農具が整然と揃えてある。
「誰かいないか! 怪我人がいるんだ、助けてくれ!」
見つけ出した扉の前で大声を張り上げ、拳を叩きつけた。
もし人がいなければ扉を叩ききってでも中に入るつもりだったが
「急患かね、今開けるから下がりなさい」
落ち着いた雰囲気の声が掛かったことで、ガウリイは柄から手を離し、叫ぶのを止めた。
すぐに僅かな軋みを響かせて、ゆっくりと扉が開いていく。
外開きの扉に押されるようにガウリイは数歩下がって、扉向こうから現れた人物を見た。
温かそうな光を背に立つ、男。
よれた白衣を引っ掛けたそいつは、ぼさぼさの髪を掻き揚げながら、面白そうにガウリイ達を見ている。
「あんた、医者か!?」
「そうだよ、一応ね」
とにかく中に入るといい、そう言って道を空ける男に従い、そのまま屋内に足を踏み入れる。
泥だらけのブーツであることは完全に頭から抜けていた。
「……そちらのお嬢さんが怪我人かね。とりあえずそこに寝かして。君はさっさと汚した床を掃除しなさい」暖炉の前にしつらえた寝台を指し、次いで男は顔を顰め非常に不快だねとガウリイの足下を指差した。
「そんなのは!」
「患者を診る部屋が不衛生ではね、その位は素人でも分かりそうなものだ」
モップとバケツは外にある、早くしないと染みになる。
棒立ち状態のガウリイにぴしりとした口調で命じると、男は横たわるリナの手首を持ち上げ脈を取りながら、ちっとも動こうとしないガウリイに向けてわざとらしく芝居がかった仕草で溜息を吐いた。
「ざっと見た感じ、命に別状はないよ。いいかね、今、君が彼女の為にできることはとっととそこを掃除することだ。それから裏に井戸があるから綺麗な水と薪も用意して。いつまでもずぶ濡れの状態では生きるものも死んでしまうよ」
言うだけ言うと足早に隣の部屋へと消える医者の背中を睨みつけ、それからようやく言われた事をこなす為にガウリイも動き出した。



パチパチと音を上げて暖炉の中に炎が踊る。
すっかり暖まった室内に、淡々とした言葉が響いては消える。
あの後リナを着替えさせて、毛布を被せた。
最初に男がリナの衣服に手をかけたものだから、真っ二つに切り捨ててやろうと思いもしたが、何の感慨も抱かぬ態度と躊躇いのない手つきに免じて苛立ちを押さえて、自分がやると申し出た。
乾いた服を着せたリナの顔色は見た目にも良くなりつつある。
「酷かったのは低体温と、それから打撲による脳震盪だね。ああ、打ち所は多少悪いけど急所からは外れている。彼女が目覚めないのは、怪我の所為というよりも目覚めたくないからかもしれないね。ん、こんな風に蓄積した疲労も関係しているのかな?」
桶に張った湯で手を洗うと、医者はガウリイの方をじっと見つめて診察結果を告げた。
「君は彼女の連れだろう? どうしてこんなになるまで放っておいた」
傷のない指が指し示したのは、眠り続けるリナの酷い色をした目の下で。
自分を責める言葉に反論できずに、ガウリイは黙って項垂れることしかできなかった。
そんなガウリイを見て、どう思ったのか。
「ま、余計な詮索はしないほうがいいかな。僕は診察料を払ってもらえるならそれでいい。
そろそろ君も着替えた方がいいだろうね。そんなナリじゃあ君まで風邪をひいてしまう。
治療費倍増しは喜ばしい事だが、あいにく入院用の施設はないのでね。君が倒れても僕は男と同衾する趣味はないし」
にやりと笑った医者は、リナの傍に椅子を引き寄せてそのまま腰を下ろした。
「どうした? 彼女は僕が看ているから心配ないよ」
面白げに歪む唇を見て、ガウリイの胸が妙にざわつく。
「どうしたのかな、まさか僕が彼女に何かをするとでも?」
まるで出来の悪い番犬のようだと重ねて、小刻みに震えて男が哂う。
「あんた…リナに手ぇ出すなよ」
「僕は医者だよ? ま、男であることは間違いないが」
唸るように威嚇するガウリイの態度にもまるで怯まずに、医者はまるで野良犬でも追い払うような仕草でガウリイを隣室へと追い立てた。



冷えた身体を震わせながら、薄暗い隣室に明かりを灯し、言われたとおりに着替えを済ませる。
どうもあの男は信用ならない。
ガウリイの直感はそう告げていたが、だからと言って今すぐにここを出るわけにも行かなかった。
外は既に夜で、リナはまだ目覚めない。それに行くあてもない。
隣室の様子を探ってみても、二つの気配はまるで動く様子がない。
それを頼りに今しなければならないことをしようと思った。

貸された男の服は体格の良いガウリイには少々窮屈だったが、我慢すれば着られなくはなかった。
ついでに一緒に持ち込んだ二人分の荷物袋の中身を広げて、濡れているものと無事だったものとを分けていく。
リナの荷物は幸いな事に殆どのものが無事だった。
几帳面な性格そのままに貴重品などはきちんと一つずつ油紙で包まれていたし、そうでないものも替えの衣服などで保護されていた。
逆に自分の荷はというと酷いものだった。
元々が扱いやすいものしか入っていないし、野郎の荷物に繊細な扱いを必要とするものなどほとんどない。
最低限の傷薬と薬草は入っていたが、それらはリナが入れてくれたもので、当然きちんと油紙に包まれている。しかしそれ以外はというと、袋の上部に入っていたものはほぼ全滅だった。
たっぷりと水分を含んだ布を取りだして窓の外で絞ってやると、びたばたと落ちる水しぶきと、昼に打たれた雨礫が重なって見える。
滴り落ちる水滴と、リナの涙が重なる。
「・・・リナ」
彼らしくなく肩を落として呟くその声は、結局誰の耳にも届かなかった。



医者はグエン=パッシードと名乗った。
グリーンの瞳と褐色の肌、暗い茶色の髪を無造作に伸ばしただけの見た目は、ガウリイの目を持ってしても彼の年齢が読み取れなかった。
それに、組み立てたばかりの寝台に腰をかけて、リナの顔を見つめる視線は患者を気にかける以上の何かが篭っているようにも見える。
「僕はね、一応医者だけど。正直なところ人間が苦手なんだ」
しばらくそうしていたグエンは、リナから視線を外すと身体ごとガウリイに向き合い、あっけらかんと言った。
「こんな商売をしていると嫌なものをたくさん見るハメになってね、人間ばかりの街中にいるのがすっかり嫌になった。病に冒された者や怪我人はまだ可愛いんだけど、彼らに付随する面倒くさい人間関係やらしがらみやらにまでつき合わさせるのは煩わしいだけでどこにも誰にも益がない。まったく、病気でもないのに頭が痛くなるってものだよ。それでも治療費を払う人間がいなけりゃ僕も生活に困るから、最低限の接触は仕方がないことだと諦めているけど」
ちらりと視線をぶつけて、意味ありげにこめかみをつつく仕草をしてみせる。
饒舌に自分のことばかりを語るグエンの瞳は熱っぽい光を湛えている。まるで気に入りのおもちゃでも見つけた子供のように。

さて、相手の出方は。
そう考えたのはどちらだったか、それとも二人ともがだったのかもしれない。

(ここで強制終了)

こんな事してるからちっとも日記が短くならないっ!
なんかねー、突発分とか書き途中投下専用日記作った方がはやいかもーって思った。
2011年11月12日(土)
なんて律儀な裏切りフラグ
週末の予定が綺麗にキャンセルになったり一人きりのお休み日が全消しになったしながらも、何とか私は元気です。
・・・どうよ、このフラグへし折り率。綺麗に華麗にばっきりべっきりイッちゃってました。そんなもんです、私の人生って。

昨日は久々にガウリナな夢を見まして。リナさんに無体なマネをしようとする医者先生を笑顔で切り伏せるガウさんが素敵に恐かったです!無防備すぎるリナさんを守るために必死なガウさんとか、萌える!!
先日ツイッタで明夜さんが「サイハイソックスを履いたリナさんを描くべし」というお題に挑戦していらっしゃいまして。つい出来心で「ソックスのみ」ですよね?と聞いてしまいました。
え、エロくなんかないんだから!

着替え最中に乗り込まれて硬直してたりしたら可愛いなーとか、肌色は髪を垂らして隠せば良いよとか、いっそのこと大判のショール+サイハイソックスでガウさんのところに行けばいいよとか、いろんなシチュを妄想してただなんて、いや、そんなw
つるんとした生地の白いベビードールとレースのショーツ、そこにあえて漆黒のサイハイソックス。もちろん同色でもいいし、白黒ボーダーでもOK。(ファッションセンス皆無ですので、ご容赦下さい)
恥ずかしそうに目を伏せながら「がうり、い。そ、その、あの、あのね、似合わない、かな」とかもじもじしてくだされ!とかね。<病気の自覚はあります、大丈夫!

ひたすら色っぽいリナさんと男臭いガウさんを書きたいなーとか妄想しても、それを表現するだけの文章力がなくて辛いです。本気で頭から妄想映像を抽出できたらどんなにいいか!!と。


全然関係ない話なんですが、今頃化物語のアニメに嵌りました。
ナにあれ素敵。ところで第一話のひたぎクラブ。部活のクラブじゃなくて蟹のクラブだってことに、アニメ見るまで気付きませんでした!!小説の方も気になっていたから、タイトルチェックしてたのにー!!維新さん大好き!!


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2011年11月10日(木)
柿を食うなり美味しいよ。

先日栗鼠さんからたくさん柿をいただきまして、うまうまと家族揃ってかじりつく日々です。 今年の秋は食欲の秋と怠惰の秋でして、順調にお腹周りがふっくらしてきてまして・・・あう。ちょっとばかし出不精だったりしてもいるので、頑張って日記書くぜ!とパソコさん開きましたのさ。
と言っても特段何か話題があるわけでもないのですが、なんとなく何か書きたいなーと思う程度には活動意欲が出てきたのかもしれないです。

昨日書いた話題が現実になるシリーズ。
相方さんが、かぜっぴきwww  人様にお気をつけてって言っておきながら身内から風邪引き出すなんて!おまけに最近忙しい上娘さんまでストレスと疲れからか肌荒れが酷い・・・(汗)
更に女王テンさん亡き後一気に張り合いをなくしたモル達も元気がないというか、大人しくて・・・。だからってすぐに次の子は飼いませんよ!落ち着くまで飼わないんだからっ!!
それでも動画サイトでモル動画を探して他所の子の鳴き声を聞かせたりしていると、そのうち新しい子を迎えるのもいいかなぁ。なんて考えてしまいます。
某国ではモルは単独飼育をしてはならないという決まりまであるそうですよ。多頭飼いしていて片割れが亡くなった時の為にレンタルモルサービスもあるそう。内容を読んでみたらとても良心的で、モルにとって良い環境だなーとうらやましくなりました。

そういえば明日は1が6つ並ぶ珍しい日ですね。(2011・11・11)
有名なのはポッキーの日でしょうか。1122ならいい夫婦の日。1108でいいおっぱいの日w
つまり11月はだいたいいい○○盛りだくさんの日、って認識で良さそうですw


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2011年11月9日(水)
とうとう立冬

という事が関係あるのかどうかは不明ですが、周囲の人々がバタバタと体調不良で倒れちゃってます。主に職場で。それに買い物などに出かけてもマスクをしている人がじわりじわりと増えている印象があります。
どうぞ皆様も十二分にお気をつけて。


一年ぶりくらいにメールしてきた知り合いがいまして、そのメール内容が「卵を二つ貸してほしい」。え?へ?は?と思いつつ「OK」と返信。
速攻取りにいらっしゃいましたw なんでも急に必要だったとか。
翌日律儀にもワンパックにして返してくれましたw ま、卵よりも元気な顔を見られたのが嬉しかったんですけど、ちょっとインパクトあったなーとw

久しぶりに連絡が来るのってちょっとドキドキしませんか? なんでもないことでの連絡でも相手が元気ならそれだけでホッとするもので。

今週末のお休みは出かける用もありますが、2日は完全休み!!ごろごろだららんとできる予定なのです!両方平日だけど!! ちゃんとサイト弄れると思いますって書くと裏切りフラグ発動なので、期待しないでwってことにしておきます。なんていうか、気を抜くとキーボード叩く習慣が抜けちゃうのでできるだけ日記を書きに来たいと思います。


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2011年11月6日(日)
ちょこっと整頓

9月分までの日記投下SSSを短いお話部屋に移動させました。ほんの少し中身を弄ったりしていますが些細な事ですので影響はないはずです。
お話エントランスも見やすくしてみました。
来週末は纏まったお休みが取れる予定ですので、その時にでも残りの日記投下SSを所定のページに格納します。

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投じられた酷い一言。
ただの独り言だと言うのに馬鹿らしい。
誰もそんなもの望んじゃいなかったのに。
投げつけられた言葉に過敏な反応をしてしまった自分に 腹が立つ。
見逃せ、見過ごせ、やりすごせ。
記憶から消す事は容易く飲み込むことには慣れている。
彼女だったらこういうとき、なんというだろうと想像して笑った。
きっと直情型の彼女の事だ、くってかかっていくに違いない。
それが出来ない自分、やらない自分が臆病なのか慎重なのかがわからない。
どうでもいい、ただの 呟き。
反応するもしないも心ひとつ。
・・・そろそろ気分転換が必要なのかもしれない。
公式行事がない今のうちに、少し気晴らしをさせてもらおう。

すっかり手馴れた旅支度、持ち物は最小限に。身軽な事が一番大切。
さて、父さんに声を掛けて、後の事を頼んでこよう。
爺の血圧を上げすぎないためにも、ほ どほどにして帰ってこなくてはならないけど、それでも大人しくしている事はできそうにない。
「どちらへ出向かれるのですか」
問う声に私は笑う。
「風の吹く方角へ!」
そう、風は吹いている、騒がしい彼らに向かって。
ともすれば停滞しそうな私の背中すらも押して、彼らの元へと導いてくれる。
「よろしくと伝えておくれ」
優しい父に頭を撫でて貰って王宮をあとにする。
気分は今日の空のように晴れやかだった。



ツイッタに投下したもの。
サイト編集中だったのでつい、できごころであっちに(てへぺろry

2011年11月2日(水)
きっしんぐ へぶん(タイトルに意味はなし)
「ね、ガウリイ」
そわそわと落ち着きのない態度のリナを見て、オレは腹の内でほくそえむ。
時刻は夜、ここは宿屋でオレ達は借りた部屋の中で二人きり。
食事は済ませた、風呂も入った、明日の予定も話し合ったし荷物の整理も終わってる。
つまり、あとは寝るだけという頃合だ。

もちろんリナの悪い趣味が出なければの話だが、そこら辺の対抗策は済んでいる。証拠は・・・部屋の角に転がしてある、まるまると膨らんだリナの荷物袋だな。

一昨日昨日と2夜連続で近隣の野盗に山賊、ついでに街のごろつきどもとじゃれあって(当人達には不本意な出来事だと思うが、リナの手による容赦ない攻撃とオレの誠意溢れる説得の効果が出たのか、はたまた命ばかりは助かりたいと思ったのか)とにかく二人の幸せと自分達の命を守るために幸せの為にいろんなものを諦めてくれたらしく
、奴らは自ら揃って役人達にしょっ引かれていった。
もちろん彼らの持っていたお宝は持ち主が判明した一部の品を除いてリナの収穫物となっている。
こんな状況下でのリナの機嫌はいい。すこぶるいい。

さっきから機嫌よさそうな鼻歌なんかが飛び出して、無防備すぎる笑顔を惜しげもなく見せていて、思わず押し倒したくなって仕方がなくなっても仕方がないと思わないか?
あー、そこ。引かないでくれよな、頼むから。
とにかく、オレ達の邪魔する奴らは纏めて取り除いたし、リナの機嫌はすこぶるいい。
更にこの部屋は二人部屋でしかもベッドは一つきり。サイズがダブルやセミダブルではなく、何て名前かは知らんが大人4人が並んで眠れるサイズってのだけは気に入らんが、広い分あんなことやこんなことでドタバタやっても大丈夫という利点を考えれば悪いことばかりでもない。
そうだ、ベッドヘッドの辺りにクッションを並べておかないと。
縋ったり顔を埋めたりするリナの姿を思い浮かべるだけで・・・。
「ガウリイ? なんか怪しいんだけど・・・」
距離をとろうとするリナの手を捕まえて、すべらかな手の甲に口付けをひとつ。
ひくりと震えるその手指に口付けを重ねて、ほっそりとした指を口に含んで、それから舌でなめまわす。ずっと欲していた肌に触れる幸福に、舌先からじわりとシビレにも似た快感が広がっていく。

こんなとこまで敏感なのか、可愛いなぁリナは。真っ赤な顔で震えちまって。
大丈夫、全部俺に任せておけって。
ほら、そんなに潤んだ瞳で見つめられちゃあ自制心も崩れちまうぜ。
恥ずかしがらなくてもいいんだぜ? お前さんはすごく綺麗だ。
隠さないで全部オレに見せてくれよ。ああ、どこもかしこも全部美味いし綺麗だなぁ。
癖になっちまいそうだ、リナの肌触りも味も、色っぽく喘ぐ表情も。

「ガウリイ? ね、もうあたし・・・」
「ああ、リナ、リナ……」

恍惚とした表情で枕を抱いて転がっているガウリイを見物しながら、あたしはのんびりと本を手に寛いでいた。
あ、なんか意味ありげな息吐いたわね。
・・・ふぅ。って。急に爽やかないい笑顔になっちゃってまぁ。
あれが噂に聞いたことがある賢者タイムって奴なのかな。
スッキリしたのか、それとも悟りを開いたのかを聞いてみたい気もするけど、今ちょっかいをかけちゃったらやぶへびつっつくことになるって分かってるからやらないんだ。
数日前からやけにガウリイが協力的だな、とは思ってたけど。
宿の部屋に入った瞬間、嫌でも理解しちゃったわよ!
で、たまたまガウリイがお風呂に出かけてる間に手持ちの薬草の調合をして、たまたま作業のあとに手を洗うのを忘れていて、たまたまガウリイが薬のついた手を嘗め回して一人でガウリイに都合のいい夢を見ながら妄想世界にトリップしちゃってる。ってのが今置かれているあたし達の状態。

うーん、ガウリイの事が嫌いなわけじゃないんだけどさ。
こうも逃げ場を潰されちゃうと逃げたくなるのが乙女心?
ロマンチックなお膳立てなら嫌いじゃないけど、露骨な罠はノーサンキュ。

ベッドはね、密着しなくちゃ落ちちゃうようなのが好みなのよ?
さて、次に勇気を出してくれるのはいつの事やら。
一人可愛くあーだこーだと身悶えるガウリイ君の観察を続けながら、あたしは小さな欠伸をかみ殺した。

なんだろ、これ。 ま、いっかw
2011年11月2日(水)
日記ぇ・・・

とうとう7月からここまで来ちゃった、スクロールめっちゃ長い日記が11月にも接続です。
編集作業するには根性が足りないのでお休みの日に集中してやろうかな☆とか考えててもいざ休みになるとあっちだーこっちだーと出かけたりする始末。金曜日はがたがたの身体を立て直す為に健康ランドに行きたいな!もちろん独りで、そしてぼっちで行動だ!!
自分ルールで日記を月別に編集しなおす際に日記投下分のお話に手を入れてお話部屋に置く。というのがありまして。今回随分貯めちゃった気がして、作業するの、ちょっとしり込み中です。
文章は書き出したらがつがつ行くのに編集作業には正直心が動きません。作業自体が好きだったらもっと手の込んだレイアウトになってる!きっと!!<マテ
今度の日曜日こそ、日記切り離して見やすくするー!!と、叫ぶだけ叫んでおきます。

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ところで、今年がもう2ヶ月切ったって信じられないです。・・・誰か、嘘だと言って!!